マーケットバリューについて
こんにちは。タケです。
久々のブログ更新ですが、今日は「マーケットバリュー」について考えてみたいと思います。
マーケットバリューって何?
転職相談に来られる方の中にも
「マーケットバリューをあげたいんです」
とおっしゃる方が一定数いますが、
「マーケットバリューって何ですか?」
と質問すると半分以上の方は黙ってしまいます。。。
マーケットバリュー = 年収だと認識されている方もいます。
ですが、単純に年収が高ければ高いほど、
マーケットバリューが高いと本当に言えるのでしょうか?
確かに、年収(給与)との関連性も高いのですが、
マーケットバリューとは日本語訳すると「市場価値」です。
そう、市場(ビジネスや転職マーケット)におけるあなたの価値のことです。
転職指南本においては大ヒットを成し遂げた
「転職の思考法」(著:北野唯我)では下記のようにまとめられています。
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自分のマーケットバリューを測るための9つの質問
- 会社を変えても、価値のあるスキルをどれだけ持っているか?
- そのスキルの「賞味期限」はいつまでか?
- 他の会社でも通用する「レアな経験」がどれだけあるか?その経験は世の中からどれだけ「強いニーズ」があるか?
- 社内に自分が会社を変えても喜んで力を貸してくれる人がどれだけ存在するか?その人物たちは意思決定の力がどれだけあるか?
- 社外に自分のために喜んで力を貸してくれる人物がどれだけ存在するか?
- その人物たちは意思決定の力だどれだけあるか?
- 自分が所属しているマーケットの「一人当たりの生産性」はどれだけ高いか?
- 自分が所属しているマーケットに今後の「成長性」はあるか?
- 今後、どれだけ「自分の市場価値」は成長が見込まれるか?
上記9つの質問について、本書の内容や、現役エージェントの立場から少し補足をしていきたいと思います。
1については「価値のあるスキル」が大切なわけで、「価値のないスキル」も存在するということを言っています。例えば、その企業独特の風土や根回し、特定人物への人間関係で仕事が回ってしまうことへの順応性等のスキルは他社では何の役にも立たないでしょう。スキルは「専門性」と「経験」です。価値のあるスキルは〇〇力とも言えるでしょう。特に「課題解決力」はどの業界、どの職種においても大きな価値があります。マネジメント経験や若いうちであれば業界を変えても(キャリアチェンジしても)通用するスキルとなるでしょう。
2については「賞味期限がある」ということです。例えばITのプログラミングなどは常に新しい開発技術などがあるため分かりやすいでしょう。要は、「いつまで」価値のあるスキルか?ということです。エンジニアに限らず、どのスキルにも賞味期限はあります。賞味期限切れのスキルに固執せず、新たなスキル獲得も必要になってきます。
3については「レアな経験」と「強いニーズ」ということですが、誰もが持っている経験よりも何か特別な経験や経験からの学びを持っている方が希少価値があります。特に20代ではレアな経験を積極的に取りに行く方が良いです。自分の経験がレアでニーズがあるのかどうかは転職エージェントや他社の人事に聞いてみるといいでしょう。
4〜6については「人脈」の重要性を言っています。社内外にどれだけ自分の力を貸してくれる人がいるのかが重要です。単に人を知っている、名刺を持っているということではなく、ちゃんとした人間関係が構築されていないと意味がありません。特に40代以上になると、人脈で仕事をしていくことも多くなります。そして、その人脈も「ビジネスの意思決定が出来る人物」であれば望ましいです。
7については「一人当たりの生産性」ですが、これが給与には最も大きな影響を与えていると本書では書いてあります。売上、利益を社員数で割ったときの数字は業界、企業によって全く異なりますが、この数字が給与の源泉になっていることは間違いありません。業界構造やビジネスモデルが稼げるものかどうかは理解をしておくべきでしょう。
8については「マーケットの成長性」です。業界が伸びているのか衰退していのかということです。本書では上りのエスカレーター、下りのエスカレーターという表現をしていますが、当然、上りのエスカレーターの方が楽に上がっていけるわけです。一方で下りのエスカレーターにいる場合は、現状維持は下降することを意味し、必死に走り続けても少し登っていけるようなイメージになります。世の中の流れの中で、いかに成長産業に身をおくかが重要だということです。
9については「自身の市場価値の成長見込み」ですが、下記の技術資産 ✖️ 人的資産 ✖️ 業界の生産性において、何をどのように高められるのかという観点です。
マーケットバリューは何によって決まるのか
マーケットバリュー = 技術資産 ✖️ 人的資産 ✖️ 業界の生産性
■技術資産は、他の会社でも通用する技術的蓄積
職種に紐付く「専門性」(例)法人営業
職種に紐付かない「経験」(例)マネジメント経験
■人的資産は、人脈
あなただから動いてくれる人がどれだけいるか
■業界の生産性は一人当たりの粗利
マーケットバリューの高め方
■20代は専門性、30代は経験、40代は人的資産でキャリアを作る
■特に出産を見据えた女性は、福利厚生ではなく専門性、経験を重視し、いつでも戻れる状態を確保
■「業界の生産性」は市場によって20倍違う。マーケットバリューに最も大きな影響を与えるのは間違いなく業界の生産性。技術資産も人的資産も乏しいなら、生産性の高い業界か、今後伸びる業界を選ぶ
まとめ
マーケットバリューについて整理はできたでしょうか?すぐに全て100点を取ることは出来ませんので、まずは自分の状況を理解し、進むべき方向を定めていくことが大切だと思います。あなたがマーケットバリューを高めることによって、より良い人生、キャリアになることを願っています。