現役エージェントが教える転職の極意

都内で働く現役エージェントによる転職・キャリアに関するブログ

転職で年収アップ / ダウンの別れ道

こんにちは。タケです。

日本で働くビジネスパーソンにとって、

転職における年収は気になるところだと思います。

現実には、年収アップする人もいれば

年収ダウンする人もいます。

 

では、その差は一体なんなのでしょうか?

 

 

 

転職における年収アップ

よく外資系企業においては、キャリアアップ=年収アップという構図で

転職の度に年収アップを実現させている、というイメージがあるかもしれません。

確かに外資系企業の方がその可能性と企業側の理解があるかもしれませんが、

日系企業においても十分にその可能性はあります。

 

外資・日系の区分はカルチャーや制度などに違いはありますが、

年収アップを実現させる、という観点においてはそこまで違いはありません。

 

年収アップのために知っておくべき3つのこと

 

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年収アップの意志

え?そんなこと?と思われるかもしれませんが、

まずはあなたの意志が重要です。

 

転職活動中には転職エージェント、家族、友人、知人からも話や

アドバイスを聞く機会が多くあり、迷いや惑いが生じやすいこともあります。

最終的にはあなたの人生ですから、自分で責任の伴う

意志を持って選択や判断をしてほしいと思います。

 

転職エージェントが面談時に必ず聞くことの1つに

「現在年収」と「希望年収」があります。

もしもあなたが年収アップを本気で目指していて、

「年収アップが転職の最大の理由」であるならば

現実的な範囲で「明確な希望年収」を伝え、譲らないことです。

 

今の時代、転職そのものは簡単に出来てしまう時代です。

選ばなければ色んな選択肢もあります。

本当に年収アップを目指したいなら安易に妥協しないことです。

 

私も日々、転職希望者の方々のサポートをさせて頂き年収のお話もしますが、

多くの転職エージェントにとっては以下の優先順位になります。

  1. 候補者を希望年収以上で転職させること
  2. 候補者を希望年収同等で転職させること
  3. 候補者を希望年収以下でも転職させること

 

転職エージェントのビジネスモデルは「成果報酬型」になります。

企業からの内定を承諾をして、実際に入社をしたタイミングではじめて、

年収の●パーセントを報酬(手数料)として頂くというものです。

 

なるべく高い年収で転職サポートをしたいという気持ちはありつつ、

希望年収に満たないという理由で辞退されることは避けたい、

というのが一般的な転職エージェント心理にはあります。

 

転職エージェントとの付き合い方は別途書きたいと思いますが

転職アップを強く希望するなら、転職エージェントの利害も理解した上で

希望年収を自身の拘りとして伝えておきましょう。

 

とはいえ、あまりに非現実的な希望年収を強気で伝えると

転職エージェントは引いてしまいますので、そこは気を付けてください・・・

 

経験を活かす

転職において年収アップを目指したいのであれば、

必ず「経験を活かす」ということを念頭においてください。

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中途採用面接においては「親和性」が重視され、

あなたが入社した後にどれほど活躍していただけるか、

という観点で評価が下されます。

その評価が年収決定に影響します。

 

年収の決まり方については、

以下のエントリーでも書きました。

 

誰も教えてくれない転職における年収(お金)の話 - 現役エージェントが教える転職の極意

 

選考過程でのあなたの評価」が年収判断の1つの要素になるのですが

あなたの経験が業務経験親和性(即戦力性)になるかどうかという観点で

企業の面接官は見ています。

 

あなたの経験がマーケットから評価されるものであれば

自然と年収アップは見込めるでしょう。

 

未経験の業界、職種で親和性が低い領域への転職の場合は

ほぼ確実に年収は下がります。はじめの勉強代という感じですね。

 

業界、企業とビジネスモデル

そもそも、給与規定を定める際には、経営者の考えもありますが

その業界、企業の慣習や制度、ビジネスモデルも大きく関係してきます。

それらによって利益率が業界や企業において異なりますので、

その分、社員の給与にも差が出るのは当然なのです。

 

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一般的には以下のように言われます。

 

  • 金融、戦略コンサル、ITコンサルは年収が高い。
  • 外資系ITベンダー企業の営業はインセンティブで稼げる。
  • ベンチャー企業は苦労を買ってIPOで大きく稼ぐ。
  • アパレル、飲食業界は年収が低い。
  • IT業界でも受託、2次請企業は年収が低い。 etc...

 

全てはビジネスモデル、構造上の問題です。

若い方であれば業界を変えたキャリアチェンジも可能性がありますので

どの業界でキャリア形成をしていくのか、立ち止まって考えてもいいかもしれません。

 

まとめ

 年収アップ / ダウンの分かれ道と題して書いてみましたがいかがでしょうか?

勤めている会社にもよりますが、年に1・2回の昇給制度に期待するよりも

転職は年収アップをしやすいタイミングではあります。

 

今の在籍業界、在籍企業を客観的に分析し、

自分自身の経験値、市場価値を見つめ直し、

あなたにとってより良い選択をしてきましょう。

 

・・・ただし、年収アップだけに気を取られて、

それ以外の重要な価値観をないがしろにしてしまい

結局は短期離職してしまう方もいらっしゃいます。

 

年収も含めて、ご自身が何を大切にしたいのか

是非、今一度見つめ直してみてくださいね。