現役エージェントが教える転職の極意

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面接における「志望動機」の伝え方

こんにちは。タケです。 

ここ最近は「面接における伝え方シリーズ」です。

今回は中途採用面接の場でほぼ毎回聞かれる「志望動機」について、

その考え方や伝え方のノウハウについて書いていきたいと思います

 

 

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「志望動機」とは何か

そもそも「志望動機」とは何でしょうか?

コトバンクによると、以下のような説明がありました。

 

その職種または会社へと変わる、移ることを希望するに至ったきっかけ。転職をする際には必ず理由またはきっかけがある。採用募集を行う企業の人事担当者は、採用したい人材であるかどうかを検討する時の材料として、志望動機を問う事が一般的である。
人事担当者も志望するきっかけをきちんと把握しておくことで、以後の採用募集活動を円滑に進める事ができる可能性がある。またそのきっかけをお互いに把握することで、双方にとって合理的な志望であるかどうかを検討することもできる。

 

上記の言葉の通りですが、応募先企業を志望しているきっかけや理由というところでしょうか。つまり、「なんとなく受けに来ました」では絶対に志望理由にはならないのですが、残念ながら、それとあまり変わらない志望動機を伝えてしまう候補者もいます。「経験が活かせると思ったから」「事業内容に興味があるから」「社風が良いと思っているから」といった薄い志望動機だけを伝えても全く評価はもらえません。

 

実際に中途採用の面接の場で「志望動機」についてはよく聞かれますが、その重要度は企業によって異なります。「やりたいことを重視」するカルチャーであれば20〜30分程使って掘り下げて聞いてくることもありますし、「経験・スキルのマッチを重視」するカルチャーであれば1−2分でさらっと終わることもあるでしょう。担当の転職エージェントに、応募先企業がどの程度志望動機を重視しているのか確認することをお勧めします。

 

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「志望動機」を聞く理由

そもそもですが、何故、面接官は中途採用面接において志望動機を聞いてくるのでしょうか?面接官が候補者に「志望動機」を聞く理由は主に以下になります。

 

  • 志向のミスマッチをなくしたい
  • なるべく長期就業してほしい
  • 意欲・熱意・本気度を知りたい
  • 内定時にクロージング(内定承諾の獲得)をしたい

 

企業や人事の立場からすると、候補者の志向、やりたいことが自社のビジネス、事業、仕事内容と合致しているかどうかを気にします。そこにギャップがあると早期離職につながったり、活躍できない可能性が高くなるからです。候補者の志望動機の深さからその熱意、意欲、本気度を確認することもあります。

また、いざ内定になった時に他社ではなく自社に来ていただけるように、候補者の志向、転職軸を把握するために志望動機を確認するというケースもあります。

では、その志望動機はどのような方法で作っていけば良いのでしょうか。「なんとなく受けました」ではないけれど「純粋に興味を持ったから」という理由で受験されることもあると思います。それほど深く志望動機聞かれるのは面倒だな・・と思われる方もいるのではいないでしょうか。

 

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志望動機の考え方・作り方

志望動機作成には幾つかのパターンがあると思いますが、ここでは1つの作成方法をお伝えします。私も転職エージェントとして多くの候補者の志望動機作成を手伝ってきましたが、1番しっくりきている方法です。それは、人生やビジネス上の目標・ゴールから逆算し、現在地とのギャップを理解、応募先との親和性と学べる事を整理するという方法です。詳しく説明していきましょう。

 

ステップ1 〜目標・ゴールを定める〜

自分の人生やキャリアにおいて成し遂げたいこと、目指したいこと、目標を自己探索して理由も含めて言語化します。例えば、「40歳までには事業責任者になっていたい」「B2Cビジネスのプロダクト開発をできるようになりたい」「多くの消費者を動かす、影響力のあるクリエイティブに関わりたい」「営業部長として大規模な部隊を率いたい」「エンジニアとして価値のあるプロダクト開発に関わりたい」など、その内容は何でも良いです。本気でそう思っていることが大切です。

 

ステップ2 〜現在地を知る(出来る事と学ぶべき事)〜

目標やゴールに必要な要素を整理して、それに対して今の自分に出来る事(仕事上で経験しスキルを有している事)と学ぶべき事(今はまだ出来ないこと、経験、スキルを有していない事)を整理します。目指している職種や業務内容がイメージできないのであれば、すでにその道で成果を出させれている人に話を聞くのが良いでしょう。体系的なスキルセットだけであれば転職エージェントでも教えてくれます。正直に言うと、ここを理解していない候補者は多く、特に学ぶべき事を理解していないと「地に足が付いていないな・・・」という見方をされてしまうので注意しましょう。

 

ステップ3 〜応募先企業との親和性と学べる事〜

あなたのキャリア・これまでの経験と、応募先企業、ポジションと照らし合わせた時に、親和性(あなたの経験が活かせる部分、出来る事、貢献できる事)と学べる事(応募先企業、ポジションの環境で経験できる事、得られる事)を整理します。このためには応募先企業を深く理解する必要がありますので、ホームページや転職エージェントを活用して企業、ポジションについてはとことん理解しておきましょう。

 

ステップ4 〜志望動機をまとめる〜

ここまで出来ればあとはもうまとめるだけです。具体的には以下のような表現になると思います。

 

面接官:「弊社の志望理由は何ですか?」

あなた:「私のキャリアビジョンとしては●●●●を目指しているのですが、現時点では◆◆は経験があっても、○⚪︎については経験がありません。御社においては、◆◆の経験を生かしつつ○⚪︎が学べるため、●●●●を目指せる環境だと思い志望いたしました」

 

志望動機に正解/不正解はない

面接官は常にあなたの志向や考えというのを知りたがっています。面接中に発言される言葉でそれを判断しています。志望動機に関しても同様です。ただ、これには正解/不正解というものがありません。つまり、自分がどれだけ真剣に企業研究を行い、自分のキャリアについて思考し、をれらを整理して言語化できるか、ということなのです。

 

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まとめ

面接における「志望動機」の伝え方ということで書いてみましたがいかがでしょうか?志望動機は面接で必ず聞かれる内容ですが、どの範囲で何を答えればいいのか・・やや分かりづらい点もあったかと思います。

是非、この記事に書いたようなステップで考えてみてください。驚くほど、自分の思考が整理させていくと思います。

 

あなたの転職活動、キャリアがより良いものになることを願ってます!