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面接官が納得する「課題解決エピソード」について

こんにちは。

タケです。

 

ブログ投稿がご無沙汰してしまいましたが、今日は中途採用面接において面接官がよく聞いてくる「課題解決エピソード」について書いてみたいと思います。

 

 

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ビジネスパーソンの能力 

一般的に求められるビジネスパーソンの能力には様々なものがありますが、よく言われる5項目は以下になります。

 

  • ビジネスマナー
  • コミュニケーションスキル
  • 文書作成や基本的なPCスキル
  • 課題解決思考スキル
  • プレゼンテーションスキル

 

業界や職種、会社によって求められる内容やレベルは異なりますが、これらは中途採用面接においても、基本的な態度やスキルとして面接官の確認項目として挙げられることが多いです。

 

その中でも【課題解決思考スキル】については、何をどう話せばいいのか悩まれる方も多いのではないでしょうか?

 

大前提として、課題解決エピソードを伝えるのは難しいものです。それは、普段から自身の経験や業務、プロジェクトを第3者にわかりやすくアウトプットするということは意識していないからです。

 

しかし中途採用面接になると、

  • 「課題解決のエピソードを教えてください」
  • 「現職の中で、どのような問題をクリアされましたか?」

などと聞かれて、端的に分かり易いエピソードを求められます。

 

課題解決エピソードの作成方法

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では早速、ご自身の経験を整理して面接でうまく伝えられるように、課題解決のエピソードの作成方法について書いていきましょう。

 

状況整理

まず、大前提として面接官はあなたの在籍企業、ビジネスモデル、部署、仕事内容についてはあまり理解をしていません。自分が在籍している業界、企業、従事している職務内容については丁寧な説明が求められます。あなたが話そうとしている経験やプロジェクトにおいての登場人物や当時の状況についてはなるべく丁寧に分かり易く伝えましょう。

 

課題特定

課題というものは空から降ってくるものではありません。(上司やその上の上司から降ってくることはあるかもしれませんが・・)面接官は、課題解決エピソードの「課題」に焦点を当て、なぜそれが課題だと特定されたのかを確認します。つまり、「上司に言われたのでこの課題解決に取り組みました・・」ということではなく、「自分自身で〇〇がビジネス上の課題だと特定した」というプロセスそのものが評価されます。仕事やプロジェクトをそつなくこなしてくれる人材も必要ですが、ビジネスや業務における課題を特定している人材はもっと必要とされますし、高い評価を得られます。その「課題特定」が論理的思考に基づいているのか、主体性を持って発見・特定されているのか、分析的に捉えられているのか等がポイントとなります。

 

解決企画

「課題」が発見、特定されたらそれで終わりということはありえませんので、当然、課題を「解決」しなければいけません。(一部コンサル企業で課題分析レポートなどがあるかもしれませんが、それは課題解決のエピソードにはなりません)ここで重要なのは解決するための「企画、打ち手、ソリューション」は何だったのか?それはどのように考えられたのか?ということです。課題に対する解決方法、施策を自身で考え抜いているのか、それは論理的か、複数の選択肢を挙げられているか、プロセスを作り込んでいるか等がポイントとなります。

 

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推進方法

いざ課題を解決しようと動き出した際に、様々な困難な事象があるはずです。中途採用においては「修羅場を乗り越えた人」は評価されますので、どんな困難があったかを整理する必要があります。例えば、社内外の摩擦、利害関係の不一致、メンバーのモチベーション低下、協働者の理解不足、お金、資金、情報などのリソース不足があるでしょう。そのような困難に対して、あなたがどのような推進を行ってきたのか?について整理をしましょう。「普通にやっていればうまくいきました」という回答では、面接官は何もあなたの推進力を評価できません。

 

定量的な成果

「課題を発見して、解決のための企画をして、それを推進しました。」

非常に素晴らしいご経験なのですが、面接官からするともう一歩。。

「その結果どうなったんですか??」という質問が残ります。

 

  • 営業成績が年間120%の達成になりました。
  • 業務効率が25%改善されました。

 

といったような定量的な成果としてお伝えできることが求められます。業務内容によっては、なかなか数値でお伝えするのが難しいこともあると思いますが、「クライアントに評価された」「上司、役員が喜んでいた」といった定性的な成果だけではイマイチ伝わらないことが多いですので、何かしら数値での結果を準備できると良いでしょう。

 

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まとめ

面接官が納得する「課題解決エピソード」についてと題してまとめてみましたが、いかがでしてでしょうか?業界、業種、職種、ポジションによって求められる内容やレベルは異なりますが、いづれにしてもご自身の経験やプロジェクトを整理する際のフォーマットとしては活用いただけるものかと思います。

 

是非、上記の整理方法を参考に、面接では100パーセントのお力を発揮できるよう頑張ってください。あなたのキャリアがより良い方向に行くことを祈ってます!